1 バラークラマ・バーフ1世王の石像
高さ3・6m、変成岩に彫ってあり、両手に持つのは椰子の葉に書かれた経典「貝葉経」であります。またこの像は、スリランカの旧紙幣、10スリランカルピア紙幣にも印刷されており、ポロンナルワ期の英雄的王の姿です。
2 ダラダー・マルワ寺院群
王宮に近い四角い城壁の中に、12の遺跡がありますが、有名なものをあげますと
(1)ワタダーゲー堂
ダラダー・マルワ寺院群の中の中心的且つ最古の建物であり、東西南北四方に入口があり、基壇上には夫々の方位、方角を守護する四体の禅定坐仏像があります。しかし、いつ、誰によって建てられたものか不明であります。
また階段入口には、ムーンストーンとガードストーンがあり、ムーンストーンは仏教の輪廻を表し、ガードストーンは守護神で入口から悪魔が入り込むのを防いでいるのだそうです。
2)アタダーゲ堂
シンハラ王朝を復活させたビジャヤ・バーフ1世(1070)によって建てられた二階建ての仏歯堂跡で、今は1階の石柱のみが残り、この石柱にはインドグプタ朝(4,5世紀)美術を思わせる見事な浮彫が施されています。
12世紀、ニッサンカマッラ王により建てられた仏歯寺跡です
この東側には、ニッサンカマッラ王が、聖地ミヒンタレーから石を運ばせ(100km近く離れています)、王に対する賞賛の文、インドの侵略者のこと、等が書かれており、長さは約8mに及ぶ王碑であります。(ガルタポ:石の本ともよばれています)
(4)サット・マハールプラサーダ塔
七層の、上の層になるにつれ小さくなる塔で、タイ北部のランプーンにあるワット・クークット寺に似ていると言われています。12世紀のポロンナルワは上座部仏教の全盛期でありましたことから、当時のポロンナルワに来ていた大勢のタイ人の、誰かが設計したのではないかと言われております。
3 ガル・ビハーラ寺(寺院址)
バラークラマ・バーフ1世の建立になり、ポロンナルワで最も魅力ある寺院跡であります。
この寺院跡は、これに向かって左から如来坐像、石窟内仏陀像、そしてアーナンダ立像と涅槃仏像、という三つの構成になっております。
先ず一番左側の瞑想する如来坐像でありますが、高さは4・6mあり後屏が見事です。仏陀像の衣を見ますと、その線は二重線の繰り返しになっており、ポロンナルワ期仏像の大きな特徴であります。(アヌラーダプラ期では単純一本線)
次は岩を掘り抜いて造った石窟内の、禅定印の仏陀像です。ポロンナルワ期仏像の最高傑作の一体といわれ、円形の天蓋、後屏、払子を持つ脇侍像も見事です。私の傍に居たお坊さんが、石窟の入り口近い天井に残る壁画を教えてくれました。全く気が付きにくい場所に、天女とバラモン僧の顔(?)が残っていたのです。12世紀頃のものかと言われていますが残念ながら写真は撮れませんでした。
1 バラークラマ・バーフ1世王の石像
高さ3・6m、変成岩に彫ってあり、両手に持つのは椰子の葉に書かれた経典「貝葉経」であります。またこの像は、スリランカの旧紙幣、10スリランカルピア紙幣にも印刷されており、ポロンナルワ期の英雄的王の姿です。
2 ダラダー・マルワ寺院群
王宮に近い四角い城壁の中に、12の遺跡がありますが、有名なものをあげますと
(1)ワタダーゲー堂
ダラダー・マルワ寺院群の中の中心的且つ最古の建物であり、東西南北四方に入口があり、基壇上には夫々の方位、方角を守護する四体の禅定坐仏像があります。しかし、いつ、誰によって建てられたものか不明であります。
また階段入口には、ムーンストーンとガードストーンがあり、ムーンストーンは仏教の輪廻を表し、ガードストーンは守護神で入口から悪魔が入り込むのを防いでいるのだそうです。
2)アタダーゲ堂
シンハラ王朝を復活させたビジャヤ・バーフ1世(1070)によって建てられた二階建ての仏歯堂跡で、今は1階の石柱のみが残り、この石柱にはインドグプタ朝(4,5世紀)美術を思わせる見事な浮彫が施されています。
12世紀、ニッサンカマッラ王により建てられた仏歯寺跡です
この東側には、ニッサンカマッラ王が、聖地ミヒンタレーから石を運ばせ(100km近く離れています)、王に対する賞賛の文、インドの侵略者のこと、等が書かれており、長さは約8mに及ぶ王碑であります。(ガルタポ:石の本ともよばれています)
(4)サット・マハールプラサーダ塔
七層の、上の層になるにつれ小さくなる塔で、タイ北部のランプーンにあるワット・クークット寺に似ていると言われています。12世紀のポロンナルワは上座部仏教の全盛期でありましたことから、当時のポロンナルワに来ていた大勢のタイ人の、誰かが設計したのではないかと言われております。
3 ガル・ビハーラ寺(寺院址)
バラークラマ・バーフ1世の建立になり、ポロンナルワで最も魅力ある寺院跡であります。
この寺院跡は、これに向かって左から如来坐像、石窟内仏陀像、そしてアーナンダ立像と涅槃仏像、という三つの構成になっております。
先ず一番左側の瞑想する如来坐像でありますが、高さは4・6mあり後屏が見事です。仏陀像の衣を見ますと、その線は二重線の繰り返しになっており、ポロンナルワ期仏像の大きな特徴であります。(アヌラーダプラ期では単純一本線)
次は岩を掘り抜いて造った石窟内の、禅定印の仏陀像です。ポロンナルワ期仏像の最高傑作の一体といわれ、円形の天蓋、後屏、払子を持つ脇侍像も見事です。私の傍に居たお坊さんが、石窟の入り口近い天井に残る壁画を教えてくれました。全く気が付きにくい場所に、天女とバラモン僧の顔(?)が残っていたのです。12世紀頃のものかと言われていますが残念ながら写真は撮れませんでした。