報告3 ミヒンタレー
 古都アヌラーダプラから東へ約12kmの所に、聖山ミヒンタレーの遺跡があります。下から山頂までは石の階段が1840段あるそうですが、緩やかな石段である為、疲れることはありません。

 ここは、インドのアショカ王がスリランカに仏教を伝える為遣わしたマヒンダ長老が最初にここにやって来られ、鹿狩りにやって来たデーバナンピヤ・ティッサ王と会見して王が直ぐに仏教徒となって多くの仏塔や僧院が造られたと言われています。
 次の写真のアンバスタラ仏塔のある所で長老と王は会話を交わしたのだそうで、この塔は紀元前二世紀末の、ウティア王時代に、マヒンダ長老の遺骨を納めるため建てられたそうです。

 更にこの仏塔の奥には、「マヒンダの座」といわれる石窟があり、その座からは遠くまで一望できる雄大な景色が広がっていました。

 そして毎年六月の満月に行なわれるポソン祭には、マヒンダ長老に感謝する大勢の巡礼者が訪れるそうですが、今も道々熱心に仏塔を拝する人達がおります。

(スリランカでは、お寺だけでなく道端の仏像の前でも、熱心に祈る老若男女を見かけます。お唱えするのは大抵次のような三帰依の言葉ですね。高橋)

 http://www.j-theravada.net/sutta/sankie.wav

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